彼氏がいない女性って可哀想?毎日「よりよく生きる」ことこそが、なによりのリア充。

「私たちは彼氏がいるんだけど…….ごめんごめん!」

「一人だけ(いないの)?」

「ドンマイ!」

先日見たある動画の冒頭部分でこんな会話がなされていた。

「気持ち悪い」。それが、私が直感的に抱いた感想だった。

2000年代後半に、「現実の生活が充実していること」を意味する『リア充』という言葉が生まれた。

しかし、いつからか「恋人がいること」を意味するようになり、「リア充になりたい」、「リア充爆発しろ」のような言葉が飛び交うようになった。

「リア充(恋人がいること)=幸せ」という方程式がすっかり出来上がっているが、本当にそうなのだろうか?

この方程式は正しいのだろうか?

答えは、NOだ。恋人の存在は、「よりよく生きる」ための手段の一つにすぎない。

恋人の有無に劣等感を、もしくは優越感を抱いている人は、ぜひ読み進めてほしい。

そもそも私たちの望みは、「よりよく生きる」こと。

では、本当の「リア充」の定義とはなんなのであろうか。

そもそも、なぜ私たちは幸せを追い求めるのだろうか。

有名な心理学者であるマズローは、「人間の本性は善である」と述べた。

すなわち、誰もが”よりよく生きたい”という欲求をもっているということだ。この理論に基づき、かの有名な欲求五段階説が唱えられた。

欲求五段階説

第一段階:生きていくために必要な基本的・本能的な生理的欲求を求める
第二段階:安心・安全な暮らしへの欲求を望む。
第三段階:友人や家族、社会から受け入れられたいという社会的欲求を追及する。
第四段階:他者から尊敬されたい、認められたいと承認欲求を求める。
第五段階:自分の世界観・人生観に基づいて、「あるべき自分」になりたいと自己実現欲求を追及する。

第一段階を手に入れると第二段階を求め、第二段階をクリアすると第三段階を求める。

すなわち、私たち人間は、常によりよく生きたいと願い、一つ叶うとまた一つ上を求めるのである。

いわば、昨日より充足した気持ちでいられることこそが、なによりの「リア充」なのである。

【やりたいことがない?】そもそも将来の夢ってないとダメなんでしたっけ?

恋人という存在は、幸せを得るための一つの手段にすぎない

あなたを幸せにするものは、何だろう?

家族?友だち?部活の仲間?大好きな食べ物?お気に入りのテレビ番組?それとも、恋人だろうか?

誰にも話せない悩みを相談できたり、楽しい瞬間を共有したり、ハンバーグを”半分こ”することで幸せな気持ちになれたり。恋人がいることでそんな充足感を得ることができるのであれば、万々歳だ。

でも恋人という存在は、そんな幸せを得るためのたった一つの手段にすぎない。

家族や友人、仲間、大好きな時間を通して、毎日をよりよく生きることができるのであれば、それはそれも万々歳なのである。

恋人がいないことへの世間の風当たりの正体とは?

なのになぜ、恋人がいない人を憐れむ視線はなくならないのだろう。

彼氏いらないな~。そんなことを考え、ふと検索すると、

『「彼氏がいらない」という気持ちに潜む、女性の深層心理とは?』と題されたあるネット記事がトップに出てきた。クリックして読んでみると、「彼氏がいらない」という考えの原因としては、

  • 過去のトラウマ
  • 努力が報われない経験からくる諦め
  • LGBT

の三つが挙げられていた。

他のサイトでも、恋人がいないことの弊害やその原因が主観的に分析されている。

つまり、恋人がいないことは悪いことであり、それでいいという考えはあくまで矯正すべきものとして記述されているのだ。

このような誤った風潮は、ネット記事だけではなく、バラエティ番組や冒頭のような日常的な会話にも、知らず知らずのうちに表れている。

この厄介な風潮こそが、誰かを苦しめているのではないだろうか。

「みんなそうだから」は、判断軸にならない

だからこそ、切実に考えてほしい。そして、意識を変えてほしいと願う。

昨今、LGBTqと呼ばれる性的マイノリティについて議論される機会が増え、また異性愛者も多様な恋愛観をもっていることが明らかになってきた。

さまざまな「新しい〇〇」が提唱される今日において、自身の考えは一般化できなくなっている。

いずれにせよ、「よりよく生きる」ということこそが重要なのであり、恋人の有無は手段の一つであるということ。

大切なのは、よりよく生きるために、自分は何を手にして、何を諦めるのかを理解していることだろう。

「自分は彼氏がいて幸せだから、友だちにも彼氏を作って幸せになってもらいたい」

「みんな彼氏がいるのに、自分は『非リア充』だ……。どうしよう?」

自分がそうだからみんなもそう。

みんながそうだから、自分もそうあらなくちゃ。

そんな考えは一度捨てて、自分にとっての幸せとその手段に向き合う時間を大切にしてみてはどうだろうか。

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