【関東vs関西】似たもの同士が小競り合いをする理由はただ”似てる”から

「あの人は中国人だから。」

「最近の若者は。」

「関西人の性格はきつい。関東の人は冷たい。」

など日中韓、関東関西、大人若者、など様々なカテゴリーで対立が発生していることはよくありますよね。

なぜ、このような対立は起きてしまうのでしょうか?

やはり、お互いが異なった特徴を持っていて、きちんと相手を理解しなければ受け入れることが難しいからでしょうか?

日本人と中国人と韓国人は、ましてや関東人と関西人はまったく違う特徴を持っていて相容れないということなのでしょうか?

実はこれ、違うんですね。

彼らが対立してしまう理由は、”似てるから”だったんです。

まずはアイデンティティについて理解しよう

上記のことを理解するためには、前提として『アイデンティティ』を理解しなければいけません。

安心してください。簡単です。

アイデンティティとは、「自分とはなにか、自分はどのような人物か、どのような状態が自分らしいか」という自己のことであり、これらが明確に説明できる状態を「アイデンティティが確立できている状態」といいます。

このアイデンティティは、人が生きていく上でかなり重要になってくるんですね。

なぜなら、アイデンティティの確立に成功した場合、生き生きと人生を過ごすことができますが、確立することができなかった人は、自信を失い、自己嫌悪や無力感に陥ってしまうからです。

もしあなたの周りに自信がない人や不安感が強い人がいたら、アイデンティティが確立できていないのかもしれません。

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アイデンティティは性格や能力だけじゃない

また、アイデンティティの面白いところは、その対象範囲です。

人間は性格や特徴だけではなく、住んでいる場所や所属しているグループのことも自己の一部だと捉えています。

「〇〇県出身。〇〇高校卒業」など、自分が生まれ育った国や地域、出身校、昔やってたアルバイト、現在所属している会社などを自己紹介で扱ったりすることがその証拠です。

もしもいまあなたが住んでいる環境、所属しているコミュニティのことをバカにされたらどんな気持ちになるでしょうか?

嫌な気持ちになる人が多いかと思いますが、それはその環境を自己の一部と捉えているため、自分がバカにされたような感覚になるからなんですね。

つまり、あなたは日本のことを自己の一部だと捉えているし、生まれ育って今も住んでいる場所が関東であれば、関東のことを自己の一部だと捉えているのです。

人は他者と比較して自分を認識している。

さて、アイデンティティを確立していくために、人々が必ず行うことはなんでしょうか?

それは、他人との違いを見つけることです

人間は自分1人では、自己を理解することができません。

たとえば、「足が速い」という特徴や「おだやかである」という性格は、他者と比較して初めてわかることですよね。

「皆より足が速いから、自分は足が速い。」「他の人よりも感情的な自己表現をしないため、穏やかである」

というように、相対的に考えなければ自分の特徴がわからない。

ここから、人間は自分を理解しようとする時には他人と異なった部分を探す特徴があることが分かります。

復習ですが、アイデンティティが確立できていないとどのような状態になってしまうでしょうか?

そうです。不安感に陥ってしまいます。

つまり、人間は他人と違った部分がないと不安になってしまうんですね。

なんとしてでも異なる部分を見つけたい不安な人間

ここであなたに質問ですが、

「日本人とエチオピア人」と「日本人と中国人」だったら、共通点が多いのはどちらの組み合わせだと思いますか?

もちろん「日本人と中国人」ですよね。では「なぜ日本人と中国人は違う!」とは言いたがるのに、「日本人とエチオピア人は違う」とは言いたがらないのでしょうか?

次の質問ですが、「日本人と中国人」と「関東人と関西人」は、どちらの方が共通点が多いでしょうか?

もちろん「関東人と関西人」ですよね。

このようなことを考えなくても、関東人と関西人は同じ日本人であり、異なる点よりも共通点の方が多いことは言わなくてもわかるかと思います。

では、なぜ「異なっている」と言いたがるのでしょうか?

その答えは、異なった部分があってほしいと願っているからです。

人間は不安に陥ると、自分とは何かが分かる証拠を探しにいきます。(自分探しの旅)

共通点が多いものに対して、「共通点が多い」と言っていては、自分のアイデンティティにすることができません。

そのため、通点が多いものに対しても「異なっている点がある!」という主張をすることで自己のアイデンティティを確認しようとするのです。

これを文化人類学の有名な理論である「エスニックバウンダリー論」といいます。

差異を見つけず共通点を見つけ境界線を浄化せよ

以上をまとめると、

日中韓や関東関西など共通点が多いにも関わらず、差異を強調しようとする人は、自信を喪失し不安感が強く、なんとか自己のアイデンティティを保ちたい状態であるこということです。(もしくは、意図的に対立を生みたがっている人。)

つまり、自分探しの旅に出ているんですね。

なので、今度から「あ〜自分探しの旅にでていらっしゃるな」と思いましょう。

さて、私たちがすべきことは不安感から境界線を引くのではなく、意図的にその境界線を取っ払っていくことです。

具体的には、差異ではなく共通点を見つけ共同体だという認識をすることが重要になります。

このことができるようになれば、日中韓問題など意図的に引かれた線引きが浄化し、より平和な世の中になるのではないでしょうか。

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