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てこの原理のように小さなチカラを大きなチカラに変え、

『社会の常識、ここ変じゃない?』を変革する。

常識を変革するためには、小さなチカラを大きなちからに変換する必要です。

小さなチカラを大きなチカラに変換できない原因は、

社会で勝手に常識と決められた「しがらみ」です。

そのしがらみに「おかしくね?」とテコ入れするしていきます。

小さい力で、社会を変える大きな力を一緒に育てていくメディアです。

「生理です」って学校や職場で言えない社会っておかしくない?

私は月経困難症だ。

生理中は立ち上がることができないし、とにかく眠い。ひどい時には、痛みで嘔吐してしまったり、学校の体育中に倒れたりすることもある。

だからこんな時に仕事なんてできたものじゃない。

だけど…「生理が辛いので休ませてください。」その一言が言えない現状にある。

「生理が辛いのでお休みさせてください。」

この一言が言えない社会で私は働きたくはない。

目次

生理で休むのは甘え?

「生理が辛いので休ませてください。」

あなたは、後輩に言われたらどう思うだろうか?

「みんな工夫して我慢してるんだから」

「ずるい!いいなあ。」

「そんなに休んでいるのはあなただけよ」

「自分に甘い」

「もっと自分でコントロールしなきゃだめよ」

これらは、私自身が高校までに言われた言葉だ。

月経困難症だと知っている担任にも保健室の先生にさえもそう言われた。

生理は自分が悪い?みんなに迷惑をかける?

生理が始まる小学校高学年から閉経まで、毎月このような思いで過ごさなきゃいけないのだろうか。

生理は隠すもの、生理は甘え。そう幼い頃から言われて育てば「休ませて」なんて絶対に言えない。

「私は生理です」と公然と言えない社会はとにかく生き辛い。

「生理です」と言えなくさせる4つの要因

生理は性の話題か 「生理は隠すもの」

男性が生理の話題に奥手になってしまう理由として、「生理の話はセクハラになってしまう」ということがあげられる。そして女性も、性的な話として生理を処理しがちである。

生理と関連するワードとして、「妊娠」「出産」「性行為」などが挙げられ、学校でも同じくくりで学ぶことが多い。一昔前は日本でも生理=汚れとして扱われて、隔離を行う事もあった。

さらに近年でも、災害時に支援された生理用品を性的で不健全なものとして送り返したという事例もある。生理はそれほどまでに性的な話題として位置付けられていると言えるため、影の話題という立ち位置から出ることができなくなっている。

また、「生理は隠すもの」という慣習は現在でも変わらない。トイレで処理をしたり血が出たりするものだから、その状態を見せるものではないが、その事実さえも隠さなければならない現状がある。

「隠すもの」という意識はいつ頃からくるのだろうと考えると、一番初めは小学4〜5年生で行われる宿泊学習ではないだろうか。保健の授業では男女とも習うのに、実際の生理の話になると「女子だけ」集められ話がされる。その内容をある程度の男子は察するが、だからこそ女子も男子も「言ってはいけないもの」として扱い始めるのではないかと思う。

そこから「女の子の日」「アレ」「月のもの」と言った隠語で生理は呼ばれるようになり、影からは決して出ることのない話題になる。そして痛みや吐き気、イライラ、孤独感など、人によって違う様々な症状に襲われる中、言える人もおらず平気な顔でいつもの私を過ごすことを求められる。

②言い訳としての生理

「生理で休むのはずるい」という意見がある。

生理を言い訳に使うというのは女性ならわかるのではないだろうか?

学校でのプールや体育で、実際には生理でなくとも”確認できないから”や、”触れにくいから”休む理由となっていたりする。これらの積み重ねを女性同士は知っているから「本当に?」という疑いから入ったり、休むこと対して批判的な目が生まれたりするのかもしれない。

③比較による偏見

生理の重さは人それぞれだ。辛い要素も長さも周期も全く違う。

しかし「同じようなもの」として捉えられがちなために、女性同士であってもなかなか辛いことさえ打ち明けられないし、「休みたい」と言えない。

「私だって」生理でも働いているのに。「そのくらい」の痛み、我慢できるはず。

「〇〇さんは大丈夫なのに、あなたは・・・」

これらはよく言われる言葉だけど、そう言われたら自責の念にとらわれてしまう。

自分が我慢できてないだけなのかな?と思うけれど、個人のものだから決して比べるものではない。

ずっと付き合うものだから、求められる

生理とは12歳前後から始まり50前後の閉経まで毎月付き合い続けなければいけない。

だから毎月休むわけにもいかないし、「慣れろ」「対策を考えろ」と求められることもよくある。

ずっと付き合うものだから、自分での努力も大切だけど、

ずっと付き合うものだから、生理への理解と制度の整備が必要だと思う。

生理のタブーを見て見ぬ振りしない社会のために

制度は利用するためにある

近年、「生理休暇」を導入して女性に働きやすい環境を提供する企業が増えてきた。生理休暇は労働基準法でも定められている。

しかし、生理休暇の取得率はたった1%

有給としている事業所も30%以下と制度的にも取りにくい現状がある。

女性の上司に申告すれば比較され、男性上司には性の話題として捉えられやすく、言いにくい。

加えて「生理休暇」と検索をかけると、「ずるい」「とれない」「クビ」などのワードが出てくる。

このような状態では、生理休暇の取得は一向に進みません。

でも生理中に仕事をするのは非効率であり、中には仕事を出来る状態でない人も多くいる。

ましてや入学試験や大切なプレゼンテーションの日に重なったら大変です。

そのような時に周囲の理解があったら、使える制度が整っていたら、「もしも」の時の助けになります。

私は月経困難症と診断されており、親しい人にもそのことを伝えています。またピルでの軽減もしています。ですが「もしも」は起こるもので、実際に働いている時に生理になった事もあります。

その時には頼れる人は男性しかいなかったけれど、「急に生理がきてしまって…」という言葉で、業務を代わって貰え、帰れない程の痛みだったためタクシーで帰らせてもらった経験もあります。

時には、理解のない言葉を言われたり、明らかに嫌な顔をされたりと悲しい思いをする事もありますが、意外と、周りには理解してもらえて助けてくれる人がいるかもしれません。

信頼できる上司、同僚など誰でもいいので「生理なんだよね」と自分の生理事情を打ち明けてみませんか? そして助け合える・理解しあえる社会を広げられたら、よりよい社会になると思います。

生理の話題から逃げないで、

「私生理です。」って公然と言える社会の方が生きやすくないですか?

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